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猫のお迎え準備チェックリスト

猫のお迎え準備チェックリスト

この記事の要点

  • お迎え前日までに必要なのは「隔離できる 1 部屋」「トイレ」「水」「フード(前の環境と同じもの)」「隠れ場所」の 5 つで、これだけあれば当日は成立します。
  • 残りの用品(キャットタワー、爪とぎ、おもちゃなど)はお迎えから 1 週間後以降でよい。先に全部そろえると、その子に合わないものを買ってしまいがちです。
  • お迎え当日は構わないことが最優先。ケージやキャリーの扉を開けたら、あとは同じ部屋にいるだけで十分です。

猫を迎える日が決まると、「何を買えばいいのか」「当日どう動けばいいのか」で手が止まります。ネットの準備リストは 30 項目以上あることも多く、全部そろえようとすると予算も時間も足りません。この記事は、そのまま書き写して使えるチェックリストとして作りました。前日までにやることと、当日の時間割、そして最初の 1 週間で追加していくものを、順番に分けています。

前日までに、最低限そろえるものは?

次の 8 点がそろっていれば、お迎え当日は問題なく成立します。ここから先は後回しにして構いません。

買い物リスト(前日まで・必須)

  1. トイレ本体と猫砂:本体は猫の体長の 1.5 倍の長さ。砂は前の環境(ブリーダー・保護団体・ペットショップ)と同じ種類を確認して用意する
  2. フード:これも前の環境と同じ銘柄。切り替えるのは落ち着いてから(最低 1 週間後)
  3. 食器と水入れ:底が重く倒れにくいもの。水は 2 か所に置けるよう 2 個あると安心
  4. キャリー:上開き併用型が扱いやすい。お迎えの移動と、その後の通院で必ず使う
  5. 隠れ場所:段ボール箱でも構わない。屋根があり、体がすっぽり入る大きさ
  6. ベッドまたは毛布:洗い替えを含めて 2 枚
  7. サークルまたはケージ(推奨):最初の数日の安全確保に有効。無い場合は狭い 1 部屋で代用
  8. ペットシーツまたは古タオル:移動中と初日の粗相に備える

前日までにやること(部屋の準備)

  1. 隔離できる部屋を 1 つ決める:まずは家全体ではなく 1 部屋から。トイレのある部屋は避ける(水回りは事故が起きやすい)
  2. 紐・ゴム・ビニール袋を片づける:ヘアゴム、輪ゴム、糸、ビニール紐は誤飲事故の上位。床から手の届く高さまで確認する
  3. 観葉植物を部屋から出す:ユリ科は少量でも猫に強い毒性があります。品種が分からない植物はすべて別室へ
  4. 窓・網戸のロックを確認:網戸は猫の力で外れます。ストッパーを付けるか、その部屋では開けない
  5. 洗濯機・乾燥機・引き出しの中を確認する習慣を決める:入り込んで閉じ込められる事故が起きています
  6. 動物病院を 1 軒決めて、電話番号を冷蔵庫に貼る:夜間救急の連絡先も一緒に

トイレの選び方で迷う場合は猫のトイレの選び方を参考にしてください。ただし当日までに完璧な一台を選ぶ必要はなく、「前と同じ砂が入っている、十分な大きさの箱」であれば役割は果たします

お迎え当日は、どう過ごせばいい?

当日の目標は「仲良くなること」ではなく「怖い思いをさせないこと」だけです。そのまま使える時間割を置きます。

タイミングやることやらないこと
帰宅直後決めた部屋にキャリーごと置き、扉を開けてそのまま放置抱き上げる/引っぱり出す
〜30 分同じ部屋で静かに座っている。自分から出てくるのを待つ写真を撮り続ける/名前を連呼する
1〜2 時間後トイレと水の場所を、猫から見える位置で 1 回だけ示すトイレに連れて行って座らせる
夕方いつもと同じフードを少量。食べなくても回収せず置いておく食べさせようと手で口元に運ぶ
部屋を薄暗くして、人は静かに過ごす。同室で寝られるなら寝てよい来客を呼ぶ/他のペットと対面させる

当日から翌日にかけて、食べない・出てこない・トイレに行かないは珍しくありません。多くは 24〜48 時間で動き始めます。ただし次の場合は初日でも動物病院に連絡してください。

  • すぐ連絡:ぐったりして反応が乏しい/繰り返し吐く/下痢に血が混じる/呼吸が速く口を開けて息をする
  • 翌日中に連絡:24 時間以上まったく飲まない/48 時間以上まったく食べない/おしっこが 24 時間出ていない
  • 様子見でよい:隠れて出てこない/少ししか食べない/夜だけ鳴く(数日で落ち着くことがほとんどです)

最初の 1 週間で足していくもの

お迎え当日にすべてをそろえない理由は単純で、その子の好みが分からないうちに買うと外すからです。爪とぎは素材(麻・段ボール・木)と向き(縦・横)で好みが分かれ、おもちゃも動きの好みがはっきり出ます。1 週間観察してから買うと、無駄が大きく減ります。

時期追加するもの観察して決めること
2〜3 日目爪とぎ(まず 1 種類)どこで爪をとぐか(床/壁/家具の角)
3〜5 日目おもちゃ 2〜3 種動くものを追うか、転がすのが好きか
5〜7 日目ブラシ毛の長さと、触られて平気な場所
1 週間後キャットタワー/棚などの高い場所どこに登りたがるか、どこで休むか
1 週間後2 個目のトイレ1 個目を使っているか、場所は合っているか

お迎えから 1 週間以内に動物病院で健康チェックを受けてください。体重、便の検査、必要なワクチンの確認を行います。前の環境からもらった健康記録(ワクチン証明、駆虫の記録、生年月日)は必ず持参します。ワクチン後の過ごし方はワクチン接種後の猫のケアにまとめています。

部屋を家全体に広げるタイミングについては、子猫の部屋デビューはいつから?で段階の踏み方を解説しています。ごはんの量と回数は子猫のごはんの量と回数|月齢別の目安が目安になります。

忘れやすい手続き 3 つ

用品の準備に気を取られて後回しになりがちなのが、次の 3 点です。

  1. マイクロチップの情報登録:2022 年 6 月以降に販売される犬猫にはマイクロチップの装着が義務化されており、飼い主が変わった際は30 日以内に情報の変更登録が必要です。チップが入っていても登録情報が前の飼い主のままでは、迷子のときに機能しません。詳しくはマイクロチップと迷子対策を確認してください
  2. 賃貸住宅の届け出:ペット可物件でも、頭数・種類の届け出や敷金の追加が必要な場合があります。契約書を確認しておきます
  3. 医療費の備えを決めておく:ペット保険には加入できる年齢の下限・上限があり、また加入前からある症状は補償の対象外になるのが通例です。健康なうちに検討しておくほうが選択肢が広くなります。詳しくはペット保険「うちの子」の詳細を見るから確認できます

よくある質問

Q. お迎え当日、猫がキャリーから出てきません。出したほうがいいですか?

出さないでください。キャリーは移動中ずっと一緒だった、その子にとって今いちばん安心できる場所です。扉を開けたままにして、猫が自分のタイミングで出てくるのを待ちます。半日〜1 日出てこないこともありますが、水とトイレが近くにあれば問題ありません。無理に出すと、キャリー自体を「怖いもの」として学習してしまい、その後の通院がとても難しくなります。急いで距離を縮める必要はありません。

Q. 先住猫がいる場合、初日から会わせていいですか?

会わせないでください。新入り猫は最低でも数日〜2 週間、別室で隔離するのが基本です。感染症の潜伏期間を確認する意味もありますし、いきなりの対面は双方に強いストレスを与え、その後の関係を長期的に悪くします。順序は「におい(タオルの交換)→ 扉越しの声と気配 → ケージ越しの短時間の対面 → 直接」の 4 段階で、それぞれ数日ずつかけます。先住猫が食べない・隠れる・唸るといった反応を見せたら、ひとつ前の段階に戻してください。

Q. 一人暮らしで日中は仕事です。迎えても大丈夫ですか?

成猫であれば、日中の留守番は多くの猫が問題なくこなします。子猫の場合は、月齢が低いほど食事の回数が必要になるため、お迎えの時期を生後 3 か月以降にする、または最初の数日はまとまった休みを取るといった調整をおすすめします。留守中の安全確保としては、サークルなど範囲を限定した環境から始め、水飲み場を 2 か所に分け、紐やビニールを完全に片づけておくことが基本になります。

まとめ

お迎えに本当に必要なのは、トイレ・水・前と同じフード・隠れ場所・1 部屋の 5 つだけです。当日は構わず、同じ部屋で静かに過ごす。爪とぎもタワーも、1 週間観察してからでまったく遅くありません。準備の量よりも、「怖い思いをさせない」「1 週間以内に病院で診てもらう」「マイクロチップの登録を変える」の 3 点を落とさないことが、その後の暮らしを楽にします。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療の判断に代わるものではありません。体調に不安がある場合は動物病院にご相談ください。

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