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猫のいびき・鼻づまり|治療費の目安

作成者: |2026/09/04 2:26

この記事の要点

  • 猫のいびきは寝る姿勢だけで起きることもありますが、体勢を変えても続く・音の質が変わった・起きているときも鼻が詰まる場合は受診の目安です。
  • 費用は軽い鼻炎レベルなら5,000〜10,000円、検査とネブライザーを伴うと15,000〜25,000円、入院を伴うと50,000〜100,000円が目安レンジです。
  • 口を開けて呼吸している・舌や歯ぐきが紫っぽい・安静時の呼吸数が1分40回を超えるときは緊急です。夜間でも受診してください。

猫のいびきは「様子見でいい音」と「受診したい音」がある

猫がすやすや眠っているときに「ぐー」「ずー」という音が出ること自体は、珍しいことではありません。とくに顔が短めの猫や、あごを胸に押しつけるような姿勢で寝ている猫は、一時的に空気の通り道が狭くなって音が出ます。この場合は体勢を変えると音が止まるのが特徴です。

一方で、次のような場合は鼻から喉にかけてのどこかが慢性的に狭くなっている可能性があり、動物病院で確認したほうが安心です。

  • 寝ている体勢を変えても音が続く
  • 起きているときにも鼻がフガフガ鳴る、鼻水が出る
  • 今までしなかったのに、ここ数週間で急にいびきをかくようになった
  • 音が「ぐー」から「ヒューヒュー」「ゼーゼー」に変わった
  • いびきと一緒に、食欲が落ちた・体重が減った・涙や目やにが増えた

特に「片方の鼻だけ詰まっている」ように見えるときは、左右差の理由を確認する価値があります。両側性の鼻炎とは背景が変わることがあるためです。

いびき・鼻づまりの背景として挙がるもの

ここで挙げるのはあくまで「獣医師が鑑別として考える代表例」であり、家庭で判断できるものではありません。診断は必ず動物病院で受けてください。

1. 上部気道の感染(いわゆる猫風邪)

猫ヘルペスウイルスやカリシウイルス、細菌などが関わることがあります。子猫や保護直後の猫、多頭飼育の家庭で見られやすく、くしゃみ・鼻水・目やにを伴うことがあります。一度落ち着いても、ストレスや季節の変わり目に再燃することがあるタイプです。

2. 慢性鼻炎・鼻の炎症

感染をきっかけに鼻の粘膜が慢性的に腫れ、通り道が狭くなったまま残ることがあります。年単位で付き合う猫もいます。

3. 鼻腔内のポリープや腫瘤

シニア猫で「片側だけ」「だんだんひどくなる」経過をたどる場合に、獣医師が画像検査を勧めることがあります。早めに確認しておくほど選択肢が広がります。

4. 短頭種の構造的な要因

エキゾチックショートヘアやペルシャなど、鼻が短い猫種はもともと鼻腔が狭く、いびきが出やすい傾向があります。ただし「猫種だからで片づけない」ことが大切で、以前より悪化しているなら別の要因が乗っている可能性があります。

5. 太りすぎ

喉まわりに脂肪がつくと気道が狭くなり、いびきが増えることがあります。体重管理が改善につながる場合があります。

6. 喉や胸の問題

音が「いびき」ではなく「呼吸そのものの苦しさ」に近い場合、喉頭や気管、あるいは胸腔内の問題が背景にあることがあります。このケースは緊急度が上がります。

治療費の目安レンジ

いびき・鼻づまりで受診した場合、かかる費用は「どこまで調べるか」で大きく変わります。以下は当社が症状カテゴリ別に整理している参考レンジです。

くしゃみ・鼻水・鼻づまりで受診した場合

重症度主な内容目安レンジよくある金額帯
軽度初診料+抗生剤または抗ウイルス薬3,000〜15,000円5,000〜10,000円
中等度血液検査+ネブライザー+内服薬10,000〜40,000円15,000〜25,000円
重度入院+点滴+ネブライザー+抗生剤30,000〜150,000円50,000〜100,000円
緊急酸素室入院+集中治療80,000〜300,000円120,000〜200,000円

呼吸が苦しそう、として受診した場合

重症度主な内容目安レンジよくある金額帯
軽度初診料+聴診+内服薬5,000〜20,000円8,000〜15,000円
中等度レントゲン+血液検査+内服薬+ネブライザー20,000〜80,000円30,000〜60,000円
重度酸素室入院+精密検査+循環器治療80,000〜400,000円150,000〜280,000円
緊急救急外来+ICU+心臓治療200,000〜800,000円300,000〜500,000円

出典:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査」および PETPETLIFE 治療費データをもとに、Withねこが症状カテゴリ別に整理した参考レンジです。実際の金額は動物病院・地域・検査内容・重症度によって大きく変動します。

ポイントは、初回で終わらないことがあるという点です。慢性鼻炎に移行すると、内服やネブライザーを数か月から年単位で続けることになり、1回あたりは小さくても総額が積み上がっていきます。鼻の中を詳しく見るためにCTや内視鏡が必要になると、麻酔費用を含めて10万円前後になることもあります。

こうした「長く続く通院」は家計に効いてくる部分です。加入を検討するなら、通院にどこまで対応するかを事前に確認しておくと迷いが減ります。ペット保険「うちの子」の詳細を見る

家でできる観察:呼吸数を数えて記録する

受診前にひとつだけやっておくと診察が早く進むのが、安静時呼吸数の記録です。

  1. 猫が寝ている、または落ち着いて座っているときに測る(遊んだ直後はNG)
  2. 胸やお腹が上下する動きを見て、「上がって下がる」で1回と数える
  3. 15秒数えて4倍する、または30秒数えて2倍する

健康な猫の安静時呼吸数は1分あたりおおむね20〜30回です。40回を超える状態が続くときは、動物病院に相談してください。眠っているときの数値のほうが正確に出ます。

あわせて、スマートフォンで10〜20秒の動画を撮っておくと非常に役立ちます。いびきは病院では出ないことが多く、「家ではこう鳴っています」という音源があるだけで話が早く進みます。呼吸の様子は猫の呼吸が苦しそうなときの治療費もあわせてご覧ください。

受診の緊急度チェック

次に当てはまるものがあれば、診療時間を待たずに連絡してください。

  • 口を開けて呼吸している(猫の開口呼吸は正常ではありません)
  • 舌や歯ぐきが白っぽい、または紫っぽい
  • 安静時呼吸数が1分40回を超えている
  • 座ったまま首を伸ばし、肘を外に張った姿勢でじっとしている
  • 2日以上ごはんを食べていない

反対に、いびきはあるが食欲・元気・体重が保たれている場合は、次の診療時間に相談する形で問題ないことが多いです。ただし「様子見」の期間は1〜2週間までを目安にし、それを超えるなら一度診てもらうことをおすすめします。くしゃみが主体の場合は猫のくしゃみが止まらないときの治療費も参考になります。

受診時に持っていくと良いもの

  • いびき・鼻づまりの音が入った動画(10〜20秒)
  • いつから始まったか(○月ごろ/○週間前、とメモ)
  • 安静時呼吸数の記録(数日分あるとなお良い)
  • 体重の推移(自宅の体重計で「自分+猫」を測り、自分の体重を引く方法でも可)
  • ワクチン歴、過去に猫風邪をやったことがあるか
  • 同居猫の有無と、その子にも症状が出ていないか

特に体重は重要です。鼻づまりで匂いが分かりにくくなると食欲が落ち、静かに痩せていくことがあります。月1回でも記録をつけておくと、変化に早く気づけます。

検査や入院が必要になった場合、金額は一気に跳ね上がります。「いざというときに検査をためらわずに済むか」という観点で備えを見直しておくのも一つの方法です。公式ページで補償内容を確認する

よくある質問

Q. 猫のいびきは放っておいても大丈夫ですか?

体勢を変えると止まる、頻度が低い、食欲も元気もある、という状態なら急ぐ必要はないことが多いです。ただし「起きているときも鼻が鳴る」「最近急に始まった」「音が変わってきた」のいずれかに当てはまるなら、次の診療時間に相談してください。判断に迷ったら、動画を撮って持参するのが一番確実です。

Q. 加湿器を使えばいびきは減りますか?

乾燥した環境では鼻の粘膜が荒れやすいため、湿度を40〜60%程度に保つことは負担を減らす一助になります。ただし加湿だけで根本の原因が解決するわけではありません。また、猫のいる部屋でアロマオイルを併用するのは避けてください。猫は精油の成分を代謝しにくいとされています。

Q. 費用はトータルでどれくらい見ておけばいいですか?

単発の軽い鼻炎で終われば5,000〜10,000円程度ですが、慢性化した場合は月1回程度の通院と投薬が続き、年間で数万円規模になることがあります。原因を特定するために画像検査(麻酔下)まで進むと、その回だけで10万円前後になるケースもあります。金額は病院・地域で大きく変わるため、受診時に見積もりを確認してください。

まとめ

猫のいびきは「かわいい寝息」で終わることも多い一方で、鼻から喉のどこかが狭くなっているサインのこともあります。見分けるポイントは、体勢を変えても続くか/起きているときも鳴るか/いつから変わったかの3つです。

費用は軽度なら5,000〜10,000円、検査を伴うと15,000〜25,000円が目安ですが、慢性化すると総額が読みにくくなります。まずは安静時呼吸数の記録と動画の準備から始めてみてください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を目的とするものではありません。症状の判断や治療方針は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。掲載している費用は参考レンジであり、実際の金額を保証するものではありません。

監修・作成:Withねこ合同会社(第一アイペット損害保険株式会社 代理店)