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猫の下痢が続く — 原因と治療費

作成者: Withねこ|2026/07/30 0:30

この記事の要点

  • 猫の下痢の治療費は、軽症なら 5,000〜10,000 円、中等症で 15,000〜25,000 円、入院を伴うと 5〜10 万円 が目安。
  • 2 日以上続く下痢、血が混じる下痢、下痢+嘔吐の組み合わせは受診の目安。
  • 子猫とシニア猫は脱水が進みやすく、同じ下痢でも緊急度が上がる。

猫の下痢は「よくあること」と思われがちですが、続く下痢は体から水分と栄養が失われ続けている状態です。とくに体の小さな子猫では、半日〜1 日で急激に状態が悪化することもあります。この記事では、下痢の背景に考えられる原因と、重症度ごとの治療費レンジを実データで整理します。

猫の下痢で考えられる主な原因

下痢の背景にはいくつもの可能性があります。比較的多いのが食事の変化で、フードを急に切り替えた、おやつを与えすぎた、人の食べ物を口にしたといったケースです。

ほかにも、寄生虫(コクシジウム・回虫・ジアルジア等)ウイルス・細菌感染ストレス炎症性腸疾患甲状腺や膵臓の機能に関わる問題、まれに腫瘍などが原因となる可能性があります。とくに保護したばかりの子猫では寄生虫の可能性が比較的高いと言われています。

色や状態も手がかりになります。黒っぽいタール状の便は上部消化管からの出血、赤い血が混じる便は大腸側からの出血の可能性が指摘されます。ただし見た目だけで原因を特定することはできず、便検査が出発点になります。

受診の目安になるサイン

次のいずれかに当てはまる場合は、受診を検討してください。

  • 下痢が 2 日以上続いている
  • 血が混じっている、黒くタール状になっている
  • 下痢と同時に嘔吐している
  • 食欲がない、水も飲まない
  • ぐったりして反応が鈍い
  • 子猫・シニア猫・持病のある猫の下痢

下痢+嘔吐の組み合わせは脱水が急速に進みます。とくに子猫では半日で危険な状態になることがあるため、様子見の判断は慎重にしてください。嘔吐の見分け方は 猫が嘔吐を繰り返す原因と治療費の目安 で詳しく扱っています。

脱水の簡易チェックとして、首の後ろの皮膚を軽くつまんで離す方法があります。すぐ戻らずゆっくり戻る場合、脱水が進んでいる可能性があります。

下痢の治療費レンジ(重症度別の実データ)

Withねこの症状相談ツールが参照している治療費データベースにもとづく費用の目安です。金額は税込・自己負担額の目安です。

軽症:3,000〜15,000 円(多くは 5,000〜10,000 円)

内訳は初診料+便検査+整腸剤の処方。数日分の内服で改善するケースです。もっとも多いパターンで、1 回の通院で終わることも少なくありません。

中等症:10,000〜40,000 円(多くは 15,000〜25,000 円)

内訳は便検査+血液検査+皮下点滴+投薬。脱水が見られる場合に点滴が加わり、原因を絞り込むための血液検査も入ります。再診が 1〜2 回必要になることもあります。

重症:30,000〜150,000 円(多くは 5〜10 万円)

内訳は血液検査+腹部エコー+入院点滴。自力で水分を摂れない、下痢が止まらないといった状態で数日の入院管理に入るとこの範囲になります。

緊急:80,000〜400,000 円(多くは 12〜25 万円)

内訳は緊急入院+精密検査+集中治療。重度の脱水やショック状態、感染症の重症化などで集中管理が必要になったケースです。

受診前にできる準備

  1. 便を持参する:ラップやビニール袋に包み、できれば数時間以内のものを。寄生虫検査の精度が上がります。
  2. 写真を撮る:色・形・血の混じり方を記録。持参できないときの代わりになります。
  3. 経過メモ:いつから/1 日の回数/食欲・飲水量/最近フードを変えたか/新入り猫や引っ越しなどの環境変化。
  4. 絶食の判断は自己流にしない:成猫では短時間の絶食が指示されることもありますが、子猫の絶食は低血糖の危険があります。必ず病院の指示に従ってください。

下痢は「繰り返す」ことが家計に効く

下痢で見落とされがちなのが、再発と長期化です。食物への反応や炎症性腸疾患が背景にある場合、療法食への切り替えが必要になり、月々の食費が上がります。定期的な血液検査が続くケースもあります。

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よくある質問

Q. 元気も食欲もあるのに下痢だけ続いています。受診は必要ですか?

A. 2 日以上続くなら受診をおすすめします。元気があっても寄生虫や食物への反応が背景にある可能性があり、便検査で分かることが多いです。放置すると体重が落ちてくることもあります。

Q. フードを変えた直後の下痢です。戻せば治りますか?

A. 元のフードに戻して改善することもありますが、下痢が続く場合は別の原因が重なっている可能性があります。フードの切り替えは 1〜2 週間かけて少しずつ混ぜていくのが基本です。

Q. 市販の整腸剤を与えてもよいですか?

A. 猫用として販売されているものでも、原因が分からない段階での使用は改善を分かりにくくすることがあります。とくに人用の下痢止めは猫に有害なものがあるため使用しないでください。まず病院に相談することをおすすめします。

ご注意(免責)

本記事の治療費は、アニコム損害保険「家庭どうぶつ白書」、日本獣医師会「小動物診療料金実態調査」、および Withねこが症状相談ツール用に整備した治療費データベースをもとにした参考レンジです。動物病院は自由診療のため、地域・病院・検査内容・重症度によって金額は大きく変動します。

また本記事は特定の病気を診断・断定するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。

監修:Withねこ合同会社(第一アイペット損害保険株式会社 募集代理店)