キャットタワーは種類が多く、値段も3,000円台から3万円超まで幅があります。しかも「高くていいものを買えば乗ってくれる」わけではないのが難しいところです。この記事では、失敗の原因になりやすい6つの基準に絞って、選び方と設置の考え方を整理します。
猫がタワーを使わなくなる理由で最も多いのが、一段が高すぎることです。健康な成猫は自分の体高の3倍ほどを跳べますが、跳べることと、毎日それを繰り返したいことは別です。
| 猫の状態 | 推奨する一段の高低差 |
|---|---|
| 子猫(〜6か月) | 20cm前後 |
| 成猫(1〜7歳) | 30〜40cm |
| シニア(8歳〜) | 20〜25cm |
| 短足・胴長の体型 | 20〜25cm |
| 体重5kg以上 | 25〜30cm |
商品ページには段差が書かれていないことがほとんどなので、写真の側面から段の数と全高を割り出して概算します。「全高150cm・ステップ4段」なら平均37.5cm、といった具合です。等間隔でない製品もあるので、一番大きい段差を見てください。
猫が全力で駆け上がったり、最上段から勢いよく飛び降りたりしても、ぐらつかないことが条件です。判断材料は3つあります。
ぐらついた経験を一度すると、猫はその高さから上を使わなくなります。買い直しになる典型パターンなので、ここは妥協しないほうが結果的に安く済みます。
| 据え置き型 | 突っ張り型 | |
|---|---|---|
| 設置 | 置くだけ | 天井までの高さ調整が必要 |
| 設置面積 | 広い(底板ぶん) | 狭い(30〜40cm角で済む) |
| 高さ | 120〜170cm程度 | 天井まで(230cm前後) |
| 向く住まい | 広さに余裕がある部屋 | 床面積を取れない部屋 |
| 注意点 | 移動しにくい | 天井が石膏ボードだと不可・板で圧力分散が必要 |
突っ張り型は省スペースですが、天井の構造を選びます。天井を軽く叩いて軽い音がする(石膏ボード)場合は、付属の天板だけでは荷重が集中するため、当て板を挟むか、据え置き型に切り替えるのが安全です。賃貸では天井の凹み跡が残ることもあるので、退去時のことも含めて判断してください。
爪とぎ用途を兼ねさせるつもりなら、支柱の麻縄だけに頼らず、床置きの爪とぎも別途あったほうが行動が分散します。素材ごとの向き不向きは猫の爪とぎの選び方にまとめています。
猫が長時間過ごすのは最上段です。ここが平らな板だけだと、寝る場所としては選ばれにくくなります。
隠れ場所としての機能をどう配置するかは、猫が隠れる場所の意味と用意し方の考え方がそのまま応用できます。
実は選び方と同じくらい結果を左右します。使われるタワーの置き場所には共通点があります。
最上段は1匹しか使えないため、争いの種になります。頭数が2匹以上なら、同じ高さの居場所を複数用意する(大きなタワー1台より、中型2台を離して置く)ほうがトラブルが減ります。
| 価格帯 | 期待できるもの | 向いているケース |
|---|---|---|
| 〜8,000円 | 全高100cm前後・軽量 | 子猫、1匹め、試しに導入したい |
| 10,000〜20,000円 | 全高150cm前後・重量10kg以上・カバー洗濯可 | 成猫1〜2匹の常用。もっとも選択肢が多い帯 |
| 20,000円〜 | 木製・大型・段差設計が細かい | 多頭飼い、インテリア重視、長期使用 |
安いものが悪いわけではありません。ただ、軽量な製品はぐらつきで使われなくなるリスクがあり、結果的に買い直しになりがちです。体重5kg以上の猫、または2匹以上なら、最初から中位帯を選ぶほうが総額は下がります。
A. まず置き場所を変えてみてください。窓際・リビングへの移動で解決することがよくあります。それでも駄目なら、最下段の高さが原因かもしれません。手前に踏み台を置いて「一段目」を作ると使い始めることがあります。おやつを段の上に置いて誘導するのも有効ですが、抱き上げて乗せるのは逆効果です。
A. 高さより低い段差のものに切り替える、という考え方が向いています。上下運動は筋力の維持に役立ちますが、高いタワーからの飛び降りは関節に負担がかかります。全高80〜100cm・段差20cm程度のものへ買い替えるか、既存タワーの中段までを使える動線に組み替えてください。
A. 突っ張り型なら30〜40cm角の設置面積で収まります。天井が石膏ボードでなければ有力な選択肢です。設置が難しい場合は、壁付けのステップを階段状に取り付ける方法もあります(賃貸では原状回復の確認を)。