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バーマンの病気と医療費の目安

作成者: |2026/09/04 2:26

この記事の要点

  • バーマン(バーマン猫/聖なるビルマ猫)は長毛のポイントカラー種で、注意しておきたいのは心臓・腎臓・毛玉と口腔ケアの4方向です。
  • 年1回の健康診断は10,000〜20,000円前後、心臓の超音波検査を追加すると20,000〜40,000円が目安になります。
  • 長毛種のため毛玉由来の嘔吐が起きやすく、通院1回あたり5,000〜15,000円のレンジを見ておくと安心です。

バーマンはどんな猫か

バーマンは、クリーム色の柔らかな長毛に、顔・耳・四肢・しっぽへ濃い色が乗る「ポイントカラー」が特徴の猫種です。四肢の先だけが白いグローブ(手袋)と、深い青色の目もこの猫種を象徴する要素として知られています。

性格は総じて穏やかで、人といることを好み、来客にもパニックになりにくいタイプが多いとされます。よく鳴いて主張するというより、そばに来て静かに座っているような距離感の子が多く、初めて猫を迎える家庭でも暮らしやすい猫種です。

体格は中型〜やや大きめで、成猫のおおよその目安はオス4.5〜6kg、メス3.5〜4.5kg。被毛はセミロングでアンダーコートが少なめのため、同じ長毛でもペルシャほど絡まりにくい一方、脇の下・内股・首まわりには毛玉ができやすい傾向があります。

同じポイントカラーを持つ猫種との比較はラグドールの病気と医療費の目安シャム猫の病気と医療費の目安もあわせてご覧ください。

バーマンで気をつけたい健康テーマ4つ

以下は「必ず発症する」という意味ではなく、飼い主としてチェック項目に入れておくと早く気づけるテーマです。診断は必ず動物病院で受けてください。

1. 心臓(肥大型心筋症の可能性)

猫全体で最も多い心疾患とされるのが肥大型心筋症で、複数の純血種で注意が呼びかけられています。厄介なのは初期にほとんど症状が出ない点で、聴診で雑音が聞こえないケースもあります。確認には心臓の超音波検査が有効です。

家庭で見るべきサインは、安静時呼吸数の増加(1分40回超が続く)、遊んだあとに息が戻りにくい、後ろ足を急に引きずる、といった変化です。心臓まわりの費用感は猫の心臓病|検査から治療までの費用で詳しく整理しています。

2. 腎臓(慢性腎臓病の可能性)

猫全般でシニア期に増えるテーマですが、バーマンも例外ではありません。初期サインは水を飲む量が増える/おしっこの量が増えるという、見逃されやすい変化です。トイレの砂の塊が急に大きくなった、水入れの減りが速くなった、というのが最初の手がかりになります。

3. 毛玉と毛球症

長毛種は毛づくろいで飲み込む毛の量が多く、吐き戻しの回数が増えがちです。週1回以上、毛玉を吐く状態が続くようなら、ブラッシング頻度の見直しや獣医師への相談を検討してください。毛玉のほぐし方は猫の毛玉のほぐし方|引っ張らない手順が参考になります。

4. 歯周トラブル

猫全体で3歳以上の多くが何らかの歯のトラブルを抱えるといわれ、穏やかで口を触らせてくれるバーマンは、逆に飼い主が異変に気づいたときには進んでいることもあります。口臭・よだれ・片側だけで噛む、が観察ポイントです。

医療費の目安レンジ

以下は当社が症状カテゴリ別に整理している参考レンジです。バーマンで相談が想定されやすいものを抜き出しました。

受診理由主な内容目安レンジよくある金額帯
健康診断(年1回)身体検査+血液検査+尿検査5,000〜30,000円10,000〜20,000円
嘔吐(軽度)初診料+制吐剤+整腸剤3,000〜15,000円5,000〜10,000円
嘔吐(中等度)血液検査+レントゲン+点滴15,000〜50,000円20,000〜35,000円
歯科(軽度)口腔検査+抗生剤5,000〜20,000円8,000〜15,000円
歯科(中等度)全身麻酔下のスケーリング30,000〜80,000円40,000〜60,000円
歯科(重度)抜歯を含む処置60,000〜250,000円100,000〜180,000円
呼吸器(中等度)レントゲン+血液検査+内服薬20,000〜80,000円30,000〜60,000円

出典:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査」および PETPETLIFE 治療費データをもとに、Withねこが症状カテゴリ別に整理した参考レンジです。実際の金額は動物病院・地域・検査内容・重症度によって大きく変動します。

純血種を迎える家庭でよく想定が外れるのが、「1回いくら」ではなく「何年続くか」の部分です。心臓や腎臓のように定期的なモニタリングが必要になるテーマは、半年〜1年ごとの検査が長く続きます。1回3万円の超音波検査でも、10年続けば30万円です。

子猫を迎えるタイミングは、こうした長期の備えを決める良い機会でもあります。ペット保険「うちの子」の詳細を見る

家でできるバーマン向けケアの型

ブラッシング:週3回・1回5分から

バーマンはアンダーコートが少なめなので、毎日でなくても管理できます。週3回・1回5分を基本にして、換毛期は毎日に増やすのが現実的です。順番は「粗めのコームで全体 → 脇の下・内股・首の下を重点的に → 最後に全身をブラシで整える」。毛玉ができてしまった部分は引っ張らず、根元を指で押さえてからほぐしてください。

歯みがき:週2〜3回でも意味がある

毎日が理想ですが、続かないと意味がありません。まずは週2〜3回、上の犬歯と奥歯の外側だけから始めます。所要時間は15秒で構いません。バーマンは触らせてくれる子が多いので、子猫のうちから習慣にできると後がとても楽になります。

安静時呼吸数:月1回、30秒だけ

寝ているときに胸の上下を30秒数えて2倍します。20〜30回が目安、40回超が続くようなら相談してください。心臓のテーマを持つ猫種では、これが最も安価で有効な家庭内モニタリングです。

体重:月1回の記録

成猫で1か月に5%以上の増減があれば要注意です。4.5kgの猫なら200g強が目安になります。長毛種は見た目で分かりにくいため、数字で追うことが重要です。

迎える前に確認しておきたいこと

  • 両親猫の健康情報(心臓のスクリーニングを受けているか)を繁殖元に確認する
  • ワクチン接種歴、駆虫歴、いつまで親兄弟と過ごしたか
  • 初年度は健康診断・ワクチン・避妊去勢が重なるため、費用が集中しやすい
  • 迎えた直後は環境変化で下痢や食欲低下が起きやすい。かかりつけ病院を先に決めておく

長く一緒に暮らす前提で考えるなら、健康なうちにしか選べない選択肢があることは知っておいて損がありません。公式ページで確認する

よくある質問

Q. バーマンは毛が絡まりやすいですか?

同じ長毛でもペルシャ系よりはアンダーコートが少なく、毛玉になりにくいとされています。ただし脇の下・内股・首の下は例外で、ここだけは絡まります。週3回のブラッシングでこの3か所を意識的に通すだけで、状態はかなり変わります。

Q. 健康診断は何歳から毎年受けたほうがいいですか?

一般的には成猫期(1歳〜6歳ごろ)は年1回、7歳以降は年2回が推奨されることが多いです。バーマンのように心臓のテーマを持つ猫種では、若いうちに一度ベースラインとなる心臓の超音波検査を受けておくと、後年の比較対象ができて判断がしやすくなります。時期はかかりつけの獣医師と相談してください。

Q. 生涯の医療費はどれくらい見ておけばいいですか?

健康に過ごせた場合でも、年1回の健康診断とワクチンで年間20,000〜35,000円程度は継続的にかかります。ここに慢性疾患の管理が加わると、月あたり数千円〜1万円台の通院が長期に続くことがあります。金額は病院・地域で大きく変わるため、具体的な数字はかかりつけで確認してください。

まとめ

バーマンは穏やかで暮らしやすい猫種ですが、心臓・腎臓・毛玉・歯の4テーマを頭に置いておくと、変化に早く気づけます。家庭でできることは、月1回の体重記録、月1回の安静時呼吸数チェック、週3回のブラッシング、週2〜3回の歯みがき。どれも数分で終わります。

費用は年1回の健康診断で10,000〜20,000円が目安ですが、慢性疾患の管理に入ると年単位で積み上がります。若く健康なうちに備えの形を決めておくことが、後々の選択肢を広げてくれます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を目的とするものではありません。症状の判断や治療方針は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。掲載している費用は参考レンジであり、実際の金額を保証するものではありません。

監修・作成:Withねこ合同会社(第一アイペット損害保険株式会社 代理店)