この記事の要点
夜中に急に鳴き出す、鳴き続けて寝られない — 猫の夜鳴きは多くの飼い主が一度は経験する悩みです。理由がわからないまま毎晩続くと、飼い主側の睡眠不足にもつながります。この記事では、夜鳴きの原因として考えられるものを年代別に整理し、今日から試せる対処法を紹介します。
猫はもともと薄暗い時間帯に活動的になる習性があり、日中に運動量が足りていないと、夜間にエネルギーが有り余って鳴きながら動き回ることがあります。また、避妊・去勢をしていない場合は発情期の鳴き声が夜間に強く出ることもあります。引っ越しや模様替えなど環境の変化直後の不安から鳴くケースも見られます。
8歳を過ぎてから急に夜鳴きが増えた場合、視力・聴力の低下による不安、方向感覚の変化、加齢性の認知機能の変化などが背景にある可能性があります。目的もなくウロウロしながら大きな声で鳴く、昼夜のリズムが逆転してきたといった様子が見られる場合は、単なる甘えとは異なる可能性も考えておくとよいでしょう。
次のような変化を伴う場合は、加齢による体調の変化が関わっている可能性があるため、記録をつけて動物病院に相談することを検討してください。
シニア期は通院の機会も増えやすい時期です。今後の医療費の備えについては ペット保険「うちの子」の詳細を見る で確認しておくと安心材料になります。
大きな声で叱る、無理に閉じ込める、水をかけるといった対応は、恐怖や不信感につながり、夜鳴きが悪化する可能性があります。猫は「なぜ叱られたか」を人間と同じようには理解できないため、行動の改善にはつながりにくいとされています。原因を切り分けたうえで、環境や生活リズムの調整から試すことをおすすめします。
複数の猫を飼っている場合、1匹が夜鳴きを始めると、つられて他の猫も鳴き出すことがあります。この場合は、どの猫が最初に鳴き始めたかを観察すると、原因の切り分けがしやすくなります。特定の1匹だけが鳴いている場合は、その猫固有の要因(体調・相性・縄張り意識など)を疑い、複数が同時に反応している場合は、外の物音や気配など環境要因を疑うとよいでしょう。夜間に窓の外を気にして鳴くケースでは、カーテンを閉める、窓際に近づけないようにするといった対策も有効です。
生活リズムの調整を始めてから、効果が実感できるまでには1〜2週間程度かかることが多いとされています。数日で改善しなくても焦らず、遊びの時間・食事のタイミングを一定にしたまま様子を見てください。それでも改善が見られない、またはむしろ悪化する場合は、体調面の要因も含めて動物病院に相談することをおすすめします。
気温・湿度が高い時期は、寝苦しさから夜間に落ち着かず鳴くケースも見られます。エアコンの設定温度や風の当たり方が猫にとって快適かどうかを見直すだけで、落ち着くこともあります。冷房の風が直接当たる場所や、逆に熱がこもりやすい部屋の隅は避け、猫が自分で快適な場所を選べるよう、複数の休み場所を用意しておくとよいでしょう。
A. 発情に伴う鳴き声が原因の場合は、去勢・避妊手術によって落ち着くケースが多いとされています。ただし発情以外の原因(運動不足や環境変化など)による夜鳴きには、手術だけでは改善しないこともあります。
A. 環境の変化に対する不安は、数日〜数週間かけて落ち着いていくことが多いとされています。新しい環境の中に慣れたトイレやベッド、におい付きの布などを置いておくと、安心材料になる場合があります。
A. 不安が原因の場合は、そっと声をかける程度の対応が助けになることがあります。一方で、鳴くたびに毎回強く構ってしまうと、それが習慣化してしまう可能性もあるため、原因に応じたバランスが大切です。記録をつける場合は、鳴き始めた時間帯・長さ・その日の遊びや食事のタイミング・直前の出来事(来客や物音など)を簡単にメモしておくと、原因の傾向が見えやすくなり、動物病院に相談する際にも状況を伝えやすくなります。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の病気を診断・断定するものではありません。気になる症状や体調の変化がある場合は、自己判断せず、かかりつけの動物病院にご相談ください。
監修:Withねこ合同会社(第一アイペット損害保険株式会社 募集代理店)